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『なぜ女系天皇で日本が滅ぶのか』 感想

なぜ女系天皇で日本が滅ぶのか

門田隆将 竹田恒泰

 

概要

本書は、天皇と皇室研究の揺るぎなき第一人者・竹田恒泰氏と門田隆将氏がおよそ20時間にわたって問題点を抽出し、危機を迎えている皇室について議論し合ったものである。

 

男系継承

皇位は2000年以上の長きにわたって、例外なく男系によって継承されてきた。一度も途切れることなくつないできたことは、困難の極みであり、先人たちの智慧と、血の滲むような努力の賜物であったといえる。

 

三つの縁

歴史的に天皇と民は三つの縁で結ばれていると考えられている。

一つは治縁、もう一つは心縁、そして血縁である。

まず治縁というのは、まさに権威と権力の分離である。『古事記』には「しらす」という言葉があるが、天皇は国民のことを知るというのが、日本における統治の方法である。だから天皇は国民のことを知り、その幸せを祈ることに尽力なさる。

一方、任命する形によって、歴代の将軍や総理大臣などの為政者が政治の権力を握ってきた。この治縁はよその国にはないもので、天皇と国民との絆によって2000年来続いてきた。

二つ目心縁は、歴代天皇がいつの時代も国民一人ひとりを我が子のように愛し、その幸せを祈ってきたことを基礎とする。そのような天皇を、国民が尊敬し、親しみを持ち、皆で力を合わせて国を支えてきた。

権威と権力を分離したこと、それから天皇が祈り続けてきたことは、大変重要な国体の概念だと思う。

三つ目の血縁。ここが重要で、日本人は遡れば全員親戚だということである。なぜならば、初代の神武天皇から第十二代景行天皇ぐらいまでの間に、天皇を中心とした日本国民の血統的な再統合が行われた。

これは、具体的には、天皇の娘の多くが地方の豪族に嫁いでいったことを意味します。同時に、地方の豪族や有力者の娘たちは次々皇室に嫁いできた。

 

戸籍

日本人を一つの民族と見た時に、その血統の中心を担っているのが天皇である。その天皇が男系という一つの原理に従って、連綿の継承されてきた。

およそ日本人であれば天皇の血筋は受けているけれども、男系の血筋を受け継いだ人しか天皇の位を受け継ぐことはできない。しかも男系の血筋をひいていれば、何でも良いのかといえば、そうではなく、それは皇室典範に皇統に属する男系の男子が、これを継承するとある。皇統に属するというのは何かというと、皇統譜に記載があるという意味である。皇統譜とは皇族の戸籍である。正確には、皇族は皇族譜天皇大統譜に記載がある。

皇統に属する男系の男子ということは、すなわち、皇族として皇統譜に記載されていて、なおかつ男系の男子であることである。

すなわち、天皇は特別な存在なのである。特殊な決められた血統の者しか天皇になれない。それが正統性である。

天皇の原理とは血統なのであり、血統を重んじてきたからこそ、歴代天皇は研鑽をお積み担って、国民から慕われる天皇が続いた。

 

国が変わる

仮に男系でなかったとするなら、独裁者の交代、つまり幕府が倒れるなど、権力の主体の交代によって、国自体が生まれ変わっていた可能性がある。天皇の正統性が失われ、王朝が交代すれば、国が代わっていた。

それぞれの国では、権力の滅亡によって、ずっとこれが繰り返されてきた。しかし、日本だけは違っていた。

 

正統性

女系天皇なるものが現れたら、これは、これまでの原理とは違う天皇になってしまう。ある人は、それでも女系天皇を認めるという。でも一方では、これは原理に背くので認めないという人が現れる。

賛成する人と反対する人との間で対立が生まれる。これが最大の問題である。

天皇内閣総理大臣を任命し、法律を公布し、憲法改正も公布する。国会の召集から衆議院の解散、各国駐日大使の認証まで、すべてが天皇の国事行為である。

しかし、もしこの正統性が揺らいだら・・・。

だから天皇の正統性は、疑問を差し挟む余地があってはいけない。日本社会においてどんな政権交代があっても、クーデターは起きず、無法地帯にならないのも、天皇の権威が揺らがない。

 

メディア

即位礼正殿の儀に191の国や国際機関の代表が参列したことでもうかがえる。

海外メディアの報道も興味深かった。ドイツのコラムニストが「今回の儀式は日本国内だけでなく、世界各国にも日本の伝統文化が長い歴史に支えられているものだと印象づけた」と書いた。

 

男性排除

男系というと女性を虐げているようにいわれているが、女性を受け入れる一方で男性を一人も入れなかった、つまり男性を排除してきた。女性蔑視というのではなく、外部の男系を排除してきたのが男系継承ということである。男系継承を男女差別だと見る人がいるが、全く逆である。

女性は皇族になれるが、男性は皇族になれない。

 

旧皇族を活用する方法

皇統を安定させるためにはどうすればいいのか。それはやはり、旧皇族を活用する形で皇族の数を確保するしかない。

旧皇族を活用する方法は二つある。一つは旧皇族の一部を皇族に復帰させる復帰案、それともう一つが、現在の宮家が旧皇族から養子を取る養子案である。

筆者は養子案が王道と考える。

 

養子案

宮家を残したいと思うご当主が、旧皇族の中から誰が相応しいかをお考えになり我が家に養子に入ってもらえませんかと頼み、そして双方が承諾すれば成立するので、自動的に決まる。

予算法案を通す必要がない。

養子案の場合は、皇室の財政や財務に関する事項を定めた現行の皇室経済法で対処できるので、予算法案を通さなくて済む。

 

新井白石

新井白石が皇統の断絶を危惧して、三宮家だけでは将来は危ういということで新しい宮家の創設を建言し、1710年に閑院宮家が創設された。そして70年後に閑院宮から出た光格天皇が即位されて、実際に皇統の危機が救われる。

 

共産党

天皇は皇統、すなわち正当な血筋が根本ですから、女系天皇が実現すれば、どういう家系の天皇が生まれるのか分からなくなるし、国際結婚になった場合は、さまざまな系統の天皇が生まれることになる。どうせ皇統は途切れているんだから、もう皇室は要らないなどという意見が大勢を占めるような事態が起こらないとも限らない。

共産党立憲民主党のような政治勢力がなぜ女系天皇を推すのか、その理由はまさにそこにある。

 

共産党の変化

共産党は長く天皇制打倒を主張してきた。

共産党の1932年テーゼでは「天皇制は国内の政治的反動と封建制の残滓の主要支柱である。その粉砕は日本における主要なる革命的任務中の第一のものとみなされる」というふうに書いている。

2019年6月4日、仰天することが起こる。『しんぶん赤旗』で志位委員長が、女系天皇を認めると打ち出した。

今まで天皇制廃止を言っていた共産党が突然、女系天皇を認めると言ったのか。それは天皇制を潰すためには、女系天皇を実現させ、内部から崩壊させるという意図があるからにほかならない。

 

大きな権力を持つ官房副長官

宮内庁長官の人事権は誰が持つかというと、総理大臣ではない。事務方のトップである事務担当官房副長官にある。

要するに人事権は官僚機構が持っている既得権益になっている。総理大臣すら及ばない最高権力を握っている。

 

G H Q

G H Qが占領を解除する時に日教組を作って、思想工作を継続していた。日教組を作ったのがG H Qだということは、一般の人はあまり知らないかもしれない。占領解除した後も、引き続き日本人に占領政策を継続させるという意味である。

 

食糧難

日本は終戦直後の食糧難で多くの日本人が飢餓にあえいでいた。終戦の時に農相だった松村謙三は「その実情は言語を絶するものだった」と記している。

松村に対し天皇陛下は「戦争に塗炭(とたん)の苦しみをした国民に、このうえさらに多数の餓死者を出すようなことをどうしても自分には耐え難いことである」と心の苦しみを打ち明けられた。そして、皇室の御物の目録を差し出し、「これを代償としてアメリカに渡し、食糧にかえて国民の飢餓を一日でもしのぐようにしたい」と仰った。

財産目録をG H Qに差し出した。するとマッカーサーは「自分の現在の任務に就いている以上は、日本の国民の中に餓死者を出すような事は断じてさせない。必ず食糧を本国から輸入するような方法を講じる」と、皇室の財産には手を付けなかった。

 

終戦

玉音放送の翌日16日、昭和天皇は、四宮家の男子皇族を呼び出された。

終戦をつつがなく行うために、一番心配なのは現に敵と向かい合っている我が第一線の軍隊が本当にここで戈を収めてくれるという事だ。蓋し現に敵と相対している者が武器を捨てて戦いを止めるという事は本当に難しいことだと思う。(省略)ご苦労だが君たちが夫々手分けして第一線に行って自分に代わって自分の心中をよく第一線の将兵に伝え、終戦を徹底させてほしい」

支那戦線では勝ちっ放しなのに、今から武装解除しろというのですから、そんな奇跡的なことがやれるのは皇族だけだという昭和天皇のご判断である。

 

多忙

天皇陛下がいかに多忙であるか。

閣議のある日は、閣議決定された書類をその日のうちに全部、把握なさり、決済なさる。分からないことがあったら、担当者を呼んでお聞きになり、納得できない場合は裁可なさいません。閣議のある日は、閣議関係の書類につきっきりとなる。しかも、閣議は週に2回ある。

また、国会を通過したすべての法案に関する書類もお読みになる。完全に理解するまで公布の手続きなさらない。

 

反日勢力

国内の反日勢力であるマスコミなどのやり方はより巧妙さを増している。2016年に国連女子差別撤廃委員会が、日本に対する見解案で皇位継承権を男系男子の皇族にかぎっているのは女性差別にあたるとして、皇室典範の改正を求める勧告を盛り込もうとした。これも左翼勢力が委員会に働きかけて勧告を施し、外圧を利用した工作である。

そこまでして日本を消し去ろうとする反日日本人が存在する。

 

皇女制度

女性皇族に皇女という呼称を贈り、公務を継続して頂くという制度であるが、これこそが将来の皇統断絶の主戦場になっていくと思われる。

皇室典範では、天皇陛下の長女でいらっしゃる愛子内新王殿下などがご結婚遊ばせば、皇籍を離れる。皇族数が減少するために、皇室活動の担い手を確保すると当時に、皇室の負担を軽くすることが、その目的だとされる。

皇女がご結婚後もご公務をもなさることで皇族と民間人の間に位置するような印象を国民が持つだろう。皇女のご公務は国民からも注目され、皇女が男子をお産みになったら、そのことも注目される。

そして、皇女の子が聡明で感じのよい青年に育った頃、万一皇室の若い世代に男子がいらっしゃらない状況だったら、皇女の子を天皇に推す意見が持ち上がることは間違いない。もし、世論が味方したら、女系天皇が成立するだろう。

女系天皇にすると万世一系イデオロギーが内から崩壊する。

 

歴史教科書

現在、ラ・サールや麻布、慶應、早稲田といった進学校が採用しているのは学び舎の教科書である。学び舎は共産党系が作った会社である。ですから1ページ目は沖縄の基地闘争問題から始まる。

左派系の教科書会社の人間いわく、教科書を採択してもらうために学校の先生や教育委員会の人たちと飲みまくっていたそうです。文房具なども教科書全体がどんどん、送っているようである。

 

下記書籍参照