老後の費用
医療・介護・葬儀など、生活費以外の大きな出費。不定期に生じる出費として、リフォームや家具・家電の買い替えなど約10年に1度これらの発生を想定して備えるべきである。
旅行や趣味の月謝なども総額にすると大きな金額になる。これらの老後の必要資金として見積もっておく。
老後の見積もり
老後の収入を把握するべきである。年1回送られてくるねんきん定期便で年金の見込み額をチェックする。
いくらあれば老後は安心か、どのぐらい使いたいのかが分からないと必要額を割り出せない。お金の使い道に優先順位を付け、メリハリを持たせる。
シニア予備軍
40、50代なら資産運用を考える。60代以降も運用は可能であるが、運用期間が長い方がリターンも期待できるので、早めに始めるべきである。
また、将来介護施設の利用を考えているなら見学は今のうちに済ませておく。種類や費用によって施設の違いを実際に見て感覚をつかんでおく。
施設の利用料
施設で生活する際に月額利用料には、介護費用、食費、居室費、生活費などが含まれる。一般的に民間の施設では、入居時に支払う一時金が別途必要となることも。さらに、月額利用料に食費や介護費が含まれていない施設もあるので、パンフレットをしっかり確認すること。
月額利用料は公的年金で賄うのが理想であるが、現実には貯金を切り崩し補填するケースが多い。そのため、自立した生活をできるだけ長く送ることが備えの第一歩である。
長く働けば働くほど、収入が得られる上、年金の受給額もアップする。
施設選び
老後の住まいというと多くの人が高齢者向け施設を思い浮かべる。
公的施設は介護度などによる入居条件があるため、希望者全てが対象になるわけではない。費用面の負担が軽いのがメリットであるが、その分需要も多いため入居待ちが発生することもある。
民間施設は、公的施設に比べて入居条件が比較的緩やかである。公的施設と比べれば費用は上がるが、手頃な施設から高級志向の施設まで多種多様である。いったん入居すれば、生涯を終えるまで暮らせる場合がほとんどである。
施設を検討する際、希望条件から考える。民間施設は、食事に力を入れていたり、レクが充実したりと個性豊かである。その中で、自分と相性の良い施設を選ぶことが大切である。入居してからミスマッチに気づき、転居となると、入居時に支払った一時金が無駄になってしまう。